SNSやキュレーションサービス

SNS やキュレーションサービスの発達があります。 Facebook やTwitter に代表されるソーシャルメディアや、興味のある二ュースをまとめて届けてくれるグノシーなどのキュレーシヨンサー ビスが発達したことで、SEO はオワコン(終わったコンテンツ) という趣旨の発言をよく見かけるようになりました。
ソーシャルメディアやキュレーションサービスを利用すれば興昧のある情報はだまっていても入ってくるし、聞きたいことはつながっている友だちに聞けばよいのだから、わざわざ面倒な検索なんてしなくてよくなる……というのがその論拠です。

それでは、実際のところ検索エンジンの利用は減っているのでしょう か。
スマートフォン・タブレットによる効果 2013 年から 2014 年にかけて、ソーシャルメディアの利用者数が急増しているにもかかわらず、検索行動も 2.3 倍に増加しているのです。 これは、 Ya hoo! のデータに示されているように、スマートフォ ンやタブレットが普及したことでいつでもど こでも 検索行動を取る ユーザーが増えた ことが理由です。
テレビを見ながら気になった言葉について調べたり、出先で外食先を探したりするためにスマートフォンで検索をした経験は、ほとんどの方にあるのではないでしょうか。

ソーシャルメディアやキュレーションメディアの使われ方 そもそも、ソ ーシャルメディアやキュレーシヨンメディアと検索エンジンとでは、ユーザーによる使われ方が異なります。ソーシャルメディアやキュレーションメディアの使い方は、 一言で表してしまえば暇つぶしです。テレビをザッピングするように、タイムラ インを流れる 情報を受動的に眺め、興味を引くものがあればクリックし て詳しく内容を読むという行動がメインとなります 。 .
一方、検索エンジンを利用するときには多くの場合、以下のような目
的があります。

  • 知らない言葉の意味を知りたい
  • 購入を検討している商品の口コミを読みたい
  • 職場の近くにある病院を探したい
    このような情報を、ソ ーシャルメディアやキュレーシヨンメディアで 探し出すのは困難です。つながっている友だちに聞くのも 1つの方法で
    すが、専門性の高い情報や、買ったこともない商品について、信頼でき る情報を得るのはやはり難しいでしょう。
    いつか AI人工知能が発達し、わざわざ検索キーワード を考えなくともユーザーが望むものを提供してくれるようなサービスでも登場しな い限り検索サービスに対する需要がなくなる ことはないでしょう。ひょっとすると、仮にそうした AIが登場しても、 AIが参照するデータ ベースの中でよりヒットしやすくなるような新しい SEO が生まれているかもしれません。